■ 抄録・要旨
| 沖縄の珊瑚礁は国レベルあるいは世界レベルで貴重な生態系であると同時にレクリエーションとしての貴重な価値を有している。近年、遊泳時に使用する日焼け止めや紫外線安定剤さらには抗菌剤が珊瑚の白化現象を促進することが懸念され始めた。そこで本研究では沖縄のビーチを調査地域として、ビーチや珊瑚礁におけるこれら化学物質の汚染状況を字空間的に把握するとともに珊瑚を始めとする水生生物への影響について検討しており、その途中結果を報告した。その結果、遊泳者のいるビーチでは著しく高濃度の紫外線吸収剤が海水や底質から検出された。また、ビーチに隣接する珊瑚礁に生息する珊瑚の捕食者(オニヒトデ等)体内から紫外線吸収剤が検出された。
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